以下是我在1020日將被「關西機場」的某雜誌所介紹出來的文章,這是我除了研究論文外,第一次在非學術雜誌上所發表的文字創作,對我來講意義實在重大,將它刊登於此,希望能跟大家共同分享並交換心得,另外;該篇文章內容將於近期做為中級視頻教學使用,請大家多多支持並給予意見。


 


 



[世界の目]


台湾の留学生が見た関西


 



王 可楽
日本学術振興会特別研究員
(JSPS Research Fellow)


私は台湾の大学で日本語を勉強していた時、大学の日本語の先生から「関西はグルメの都」という言葉をよく耳にした。当時まだ一度も日本に行ったことのない私にとって、先生が紹介してくれた関西の名物「たこ焼き」や「お好み焼き」など、どれも新たな食文化として、私の心を魅了した。特に大阪が「天下の台所」と呼ばれ、その食事事情が非常に発達していることを知って、私はますます関西に憧れるようになり、将来ぜひとも関西を旅したいと思っていた。


2004年、私は留学生として大阪へやって来た。飛行機から窓越しに初めて見た夜の大阪は言葉にできないほど綺麗だった。街全体が色とりどりのイルミネーションに包まれ、まるで不夜城のように、ロマンチックな雰囲気を醸し出していた。その光景はあまりにも美しく、私の心に鮮明に焼きつき、今でも忘れられないほどである。


そして光陰は矢の如し、あっという間に私は関西で五年間を過ごし、関西特有の食文化もほとんど満喫した。しかし、この五年間で、私が最も関心を持ったのは必ずしも関西の豊かな食文化ではなく、むしろ関西という地域の多様性であった。


関西と言えば、一般的に人々がまず思いつくイメージは「食」であろう。最初、私もその一人であった。しかし、大阪で長く生活しているうちに、私は関西で様々な地域文化と出会い、そしてそれらの文化の面白さを味わった。


大阪はもちろん、京都も神戸も、それぞれの町が独自の文化と魅力を持っている。三つの地域の中で、大阪は西日本の経済の中心地として、最も栄えている商業都市である。便利な交通システム、デパートやショッピングモールなどが完備され、急速に都市開発が進んでいる。また、大阪湾南東部に位置する関西国際空港も毎日世界各国から多くの観光客を迎え入れ、大阪の国際都市のイメージを作り上げている。


大阪の雰囲気は台湾の台北に似ているが、台北よりも洗練された思いやりが備わっているように思われる。高層建築物を例に見れば、大阪の高層ビルは常に使い易さや便利さを配慮し、利用者である「人」を最優先に考えている。そのため、たとえ体が不自由な人でも、音声案内や点字システムなどを通して、安心してかつ安全にビルを利用することができる。


また、大阪の高層ビルはエコの意識を常に心がけている。地球の温暖化対策に向けて、大阪のビル造りは建材から工事作業に至るまで、様々な技術を駆使し、CO2削減に積極的に取り組んでいる。地球にも人間にも優しい環境づくりが、今の大阪を最先端の都市へと変貌させつつある。


それでも、大阪には懐古的な風景がいまだ点在している。高層ビルの後ろに隠れている小さな路地に、大阪の伝統文化と人情を見つけることができる。例えば、上方文化の一つである「文楽」は、大阪の路地でしか楽しめない庶民文化である。また、路地でいつも「いらっしゃいませ」と大声で叫びながら、笑顔でたこ焼を販売している親切なおばあさんや、通学路をパトロールするおじいさん、皆で大阪の優しさを作っている。この優しさと人間への思いやりが結びつき、大阪独自の文化になり、大阪人の誇りにもなっている。


ビジネス都市である大阪とは逆に、京都は建都以来1216年の歴史ある古都である。日本で最も有名な観光名所の一つとして、年間4727万人の観光客が訪れる。町内には、古い町並み、金閣寺、銀閣寺などの世界遺産が佇んでおり、歴史の趣に富んでいる。これらの世界遺産はそれぞれの時代に起きた物語を静かに語っていると同時に、私にも日本歴史への認識を一層深めさせてくれた。


京都は美しい町である。山と川が多く、盆地もあり、非常に自然に恵まれている。春は桜、夏は夕焼け、秋は紅葉、冬は雪、それぞれの季節に異なる風情が楽しめる。歴史の長い町だけに、祇園祭、葵祭や時代祭など、平安時代から伝わってきた様々な祭りが見られる。昔は日本の政治や文化の中心地であったが、今の京都は西陣織、友禅染、清水焼などの伝統工芸で栄えている。西陣で製織されていた織物や清水で産出されていた磁器は現在、世界中の人々に注目されている。また、最高級の京都のお茶も大変人気がある。京都南部の宇治で栽培されている宇治茶は深い香りと抜群の味で、お茶の愛好家に認められている。毎年上等な抹茶を求めて、京都を訪れる観光客も少なくないだろう。関西地域で最も静かな町にもかかわらず、今の京都は活気にあふれている。


一方、神戸は大阪や京都とは異なる景色を持っている港町である。昔外国人が滞在したことにより、市内には洋風建築が並び、ロマンチシズムな雰囲気が漂っている。北野町山本通を中心に、異人館の周辺は特に異国風情が強く、過ぎ去った明治時代の風景を思わせる。神戸近郊には、有馬温泉や明石海峡大橋などの観光名所があるが、最も注目されるのは、神戸のシンボルの一つである夜景である。


日本三大夜景の一つとして、神戸の夜景は、「百万ドルの夜景」と呼ばれるほど非常に美しい。夜になると、市内に数ある電球が同時に点灯し、華やかな色の変化を示しながら、神戸の街をにぎやかに飾りつけている。その景色はまるで遠く銀河系のきらきらと輝く星屑のように、人々の心に深く染み入る。特に、摩耶山の頂上から眺める夜の神戸は、いつも大きな感動と讃嘆が与える。この神戸の異国風情と夜景は、神戸を上品でかつおしゃれな港町として発展させ、神戸ならではの魅力を作り上げている。


 私は後一年で、学位を取得し関西を出ることになる。たとえ自分の国に帰っても、関西で体験した素晴らしさは一生忘れられないだろう。なぜなら、関西で出会った人々、生活した日々、またその出来事や思い出が日本に留学した六年間で、学歴よりも貴重な宝物になるからである。



 


プロフィール
王 可楽(Wang cola)   台湾雲林県斗六市出身
2004.4    
来日
2005.4
2007.3 嘴炮大学文学研究科 国文学専修(修士)
2008.4
〜 嘴炮大学文学研究科 打嘴炮学専修(博士)
2008.4 
2010.3 嘴炮大学COE リサーチ・アシスタント(COE-RA
2010.4
〜 日本学術振興会特別研究員(JSPS Research Fellow)








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